

今回のテーラーメイドの新作M5・M6がすごいって噂なんだけど?
何がどうすごいの?

今回のテーラーメイドM5/M6は過去最高の飛びを
実現したらしいんだ。

今までも十分飛んでたような気がするけど?

今回の新作は一旦高反発フェースにしてからルール適合まで反発係数を抑えた作りになっているんだよ。

以前のプロギアのRSがそうだったよね。

そう、数年前プロギアRSが爆発的に売れた時の発想なんだ。

過去に例があった発想なのに何がそんなにすごいの?

では今回のテーラーメイドM5・M6が何が
そんなにすごいのか解説していこう。
テーラーメイドM5・M6ドライバー飛びの秘密!
「スピードインジェクション」で初速アップ!
高反発になるフェース構造と効果
フェース面が前モデルより薄くなっています。
薄くなると当然フェースがたわみ易くなり、ボール初速がアップします。
と同時に反発係数も格段にアップします。
M5・M6は反発エリアが広がり約60%アップ!更にセンター付近の反発係数は格段に上がっています。
ただしこのフェースはCT値の上限を超えルール違反になる可能性があります。
そこで考えられたのが「スピードインジェクション構造」なのです。 |
スピードインジェクション構造
フェース面に見えている赤いビスはエポキシを注入した後に塞いでいるビスです。
なぜエポキシを注入してビスで塞ぐ必要があるのでしょうか?
テーラーメイドが今回のヘッドを作る過程は下記の感じです。
- 反発係数・CT値の高いヘッドを作る。
- 各ヘッドのCT値に対してルール内に反発係数が収まるようにエポキシ(樹脂)を詰める。
- エポキシが硬化後ビスで蓋をする。
- ヘッドがルールを超えていないことを確認する。
CT値とCOR値
ルールに定められている高反発規定には
スプリング効果と動的特性
|
という記載があります。
ということは逆手に取ればペンデュラムテストでOKであればルールOKだということになります。
例え高反発でも・・・
当初R&Aでは高反発ルールを決める際にキャノンテスト(ヘッドのフェースにボールをぶつける方法)を導入しました。
2002年に「キャノンテスト」でCOR値の上限を0.83と決めてルールの設定を行いました。
しかし「キャノンテスト」はテスト自体が大掛かりなため頻繁なテストが出来ないことから簡易的な代替え方法として「ペンデュラムテスト」(CT値)が考え出されました。
CT値の上限は257です。
「ペンデュラムテスト」とはフェースの接触時間を測定する方法で先端の球状のセンサーを振り子のような機械でフェースにぶつけて接触時間を図る方法です。
これだと「キャノンテスト」で使う道具に比べて簡易的な機械で測定ができます。
COR値とCT値は高い相関があると考えられ2004年にペンデュラムテストが導入されました。
しかし近年このCOR値とCT値が必ず相関するとは限らずCT値がルール以内でもCOR値がルールの上限を超えてしまうという現象が起きているのではないかという噂が出てきました。
それが今回のテーラーメイドM5/M6なのです。

あくまで噂なんだが・・・M5・M6の初速があまりにも早いので
こんな噂がたっているんだ。

たしかに試打してみても初速が抜群に速いもんね。

あくまで噂だが・・・
ただ今回のモデルは初速が速いだけではないんだ。

他にも何が変わったの?
重心アングルが大きくボールがつかまりやすくなった
テーラーメイドM5
重心回りの慣性モーメントが大きく打点のバラツキに強くなった。
ただ安定性は良くなったが操作性が若干低くなった。
重心アングル | ネック回り
慣性モーメント |
重心回り左右
慣性モーメント |
|
M5 | 25.4 | 8149 | 4464 |
M3 | 22.2 | 7445 | 4114 |
差 | 3.2大きい | 704大きい | 350大きい |
テーラーメイドM6
重心回り慣性モーメントはM4とほぼ同程度。
しかし今回はすわりがオープンでない為前作よりつかまりが良く優しくなったとの声も。
重心アングル | ネック回り
慣性モーメント |
重心回り左右
慣性モーメント |
|
M6 | 28.0 | 8859 | 4991 |
M4 | 26.1 | 8839 | 5064 |
差 | 1.9大きい | 20大きい | 73小さい |
まとめ

なるほど、今回テーラーメイドが騒がれている理由
がわかった気がする。

やはりドライバーにとって必要なのは飛距離!
そしてその飛距離に大切な初速が速いとあれば
とても魅力的だからね。

去年のPINGみたいに今年はM5・M6が爆発するかな?

さてどうだろう。3月にはPING「G410」もでるしミズノや
キャロウェイも良いらしいしね。

飛ぶドライバーが出るのは私たちプレイヤーにはとても
いい事!
今年の新作に注目ですね!
去年は何処に行ってもPINGのクラブを使っている人ばかりでした。
今年は何処のメーカーのクラブが売れるのでしょうか?
楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
