クラブ選びって大切ですよね。
その中でも大切なのが「シャフトセッティング!」
そんなことわかってるよ!
っていう人はもちろんたくさんいると思います。
しかし大切なのは1本1本単品として見るのではなく、パターを除く13本のバランスとして見なければいけないのです。

13本のバランスってどういうこと?
ずばり大切なのは硬さ・重さ・癖なのです。
クラブを13本一気に同メーカーに交換できればほぼ間違いはないでしょう。
例えばドライバー1本、フェアウェイウッド2本、ユーティリティー2本アイアン8本を同メーカーの同じスペッ(硬さなど)で揃えればバランスの良いセッティングと言えます。

ゴルフメーカーはドライバーからアイアンまで同じフィーリングで使えるように開発しているからね。
しかし13本一気に買い換える人は少ないと思います。
もちろん予算の問題もあるでしょう。
だからほとんどの人は「まずはドライバー」とか「今回はアイアン」というように個々に購入していきます。
その時に気を付けないといけないのがシャフトのバランスになるのです。

ではどんなことに気をつけてクラブ(シャフト)選びをしたらいいんですか?
もちろん皆さんお店などで試打をしたりフィッティングをしたりしてクラブを決めると思います。
その時にありがちな落とし穴など、実話を交えて説明していきましょう。
合わなかったセッティング(実例)
ドライバーの飛距離がでないという人がいました。
話を聞くと1年前にドライバーを購入したばかり。
ちゃんと試打をして選んでもらったというのですが、どうしても球が上がらずに飛距離がでないということ。
試打データーを見てみると確かに球が低く、距離もヘッドスピードの割には飛んでいません。
ヘッドスピードは41m/s。飛距離はだいたい200ヤードくらい。
使用シャフトは某メーカーの60g台の中元調子のSシャフト。
確かにこれでは球が上がらないのはうなずけます。
本来このヘッドスピードであればシャフトは40~50g台のSかSR位で良いと思われます。
60g台のSを進めるのであればだいたいヘッドスピード44m/s以上の人が一般的です。
しかもシャフトのキックポイントが中元調子というのは、一般的に球を上げにくく捕まりづらくする働きがあります。
この人は球が左に引っかってしまうという悩みもありました。
ドライバー購入時には左に引っかかるのを抑えるために、このシャフトを勧められたのかもしれません。
使用してみると当然なのですが球は上がりませんでした。
しかしここでお話するのはこのドライバーが合わないという話だけではなかったのです。
他のクラブ(アイアン、フェアウェイウッド)を見せてもらうとアイアンはゼロス7のSシャフト、フェアウェイウッドはメーカー純正のSR(50g台)というクラブセッティングでした。
分かる人は「これではコースで苦労するだろうな」と感じると思います。
合うセッティング・合わないセッティングとは?
上記の人のセッティングは何がまずかったのでしょうか?
硬さが合っていなかった。
ドライバーとアイアンのシャフトは同じSシャフトでした。
しかしフェアウェイウッドのシャフトがSRというのが気になりました。
意図してフェアウェイウッドだけスペックダウン(柔らかく)する人も確かにいます。
しかしこの人のケースは意図して柔らかくしたというわけではなさそうでした。
であればシャフトの硬さは統一したほうが使いやすいでしょう。
重さが合っていなかった。
ゴルフクラブの重量はドライバーが1番軽くて徐々に軽くなっていき、サンドウェっじが1番重いというのが一般的です。(例外として青木功プロなどのようにウェッジを軽くする人もいます)
まず上記の人はドライバーよりもフェアウェイウッドの方が軽くなってしまっています。
これではバランスが悪く振りづらいはずです。
ドライバーからフェアウェイウッドの3番へは約5~15gくらい重くなるのが理想です。
ゴルフは記憶のスポーツと言われています。
練習場では1つのクラブを何回も打てますがコースでは1回しか打てません。
クラブの重量を体が記憶してしまいますので、ドライバーのあとはフェアウェイウッドをミスしやすくなり、フェアウェイウッドのあとはドライバーがミスしやすくなってしまいます。
さらにこの人はドライバーとアイアンの重量のバランスも悪いと言えるでしょう。
ドライバーのシャフト重量が60g台であればアイアンのシャフト重量は100g~130gくらいは欲しいものです。
ゼロス7はシャフト重量が75g前後(番手、カット前後によって多少変わります。)
もじゼロス7を基本に考えるのであればドライバーのシャフト重量は40~50g前半がお勧めです。
シャフトの癖が合ってなかった。
シャフトの癖もバラバラだったと言えるでしょう。
シャフトの癖とは・・・細かい話をすると色々ありキリがないのですが、今回はキックポイントで話をしましよう。
ザックリいうとシャフトにはしなりが大きい場所があります。
シャフトのしなる場所の癖として、先端がしなると球を上げやすく捕まりやすく、逆に手元側がしなりやすくなると球を上げにくく捕まりにくくなります。(必ずしも全てがこのとおりではありません)
この人の場合はドライバーが中元調子なのに対して、フェアウェイウッドは中調子、アイアンは先調子とバラバラです。
メーカー純正のシャフトで50g台の物は、中調子でも先端が柔らかく作ってあるものが多いのでドライバーとは合わないことが多いでしょう。
つまりクラブによってしなる場所が違うので、当然クラブによってタイミングも変わり振りづらくなってしまいます。
これらが上記に述べた「コースで苦労するだろうな」の原因になるのです。
シャフトを選ぶときの注意点!
試打をせずにクラブを買う人はほとんどいないと思います。
試打をするということは大抵の人がスタッフのアドバイスを聞いていると思います。
もちろんその行為は正解です。
でも少し気をつけてシャフト選びをすると失敗が少なくなります。
今の悩みを細かく相談する。
クラブを選ぶときに「何かいいクラブない?」とか「何か飛ぶクラブない?」と相談する人がいます。
もちろん極論はそこだと思います。
しかしいいクラブを選ぶ・飛ぶクラブを選ぶためにどこを修正すればいいかは人によって異なります。
だから今使用しているクラブの何が悪いのかを相談するのをお勧めします。
それがわからない人は自分が使用しているクラブを持参して、どこを修正すれば良いか相談することをお勧めします。
店によってはフィッティングシートを用意してくれているところもあります。
ぜひ事細かく相談してみてください。
「いいクラブない?」だと、ただ今売れているクラブ・シャフトを進められてしまうかもしれません。
そのクラブが自身に合っているかはわかりませんよ。
今使っている全てのクラブを見てもらう。
上記にも述べたとおりクラブはバランスが大切です。
今使っているクラブに合う、バランスの良いシャフトを選んでもらう事が大切です。
ほとんどのスタッフはドライバーならドライバー、アイアンならアイアンのみを見て判断します。
総取っ替えをするのでなければ、今使っているセッティングに合うかどうかを相談してみてください。
信頼できるスタッフを見つける。
よく行く店が決まっているのであれば信頼できるスタッフを見つけることをお勧めします。
毎回同じスタッフに見てもらえば癖や悩みを把握してくれますし、今のセッティングにどんなシャフトが合うか提案してくれます。
何回か話をすれば案外スタッフは覚えていてくれるものです。(プロですから)
ぜひ信頼できるスタッフを見つけてみてください。
もしシャフトで悩んだら・・・近くの工房オヤジに相談してみては(^O^)?
参考にしてみてください。



参加しています。もしよろしければポチットお願いします。
にほんブログ村