よく「フェアウェイウッド派」と「ユーティリティー派」という言葉を聞きます。
また「フェアウェイウッド」が苦手だから「ユーティリティー」にしたいという声もよく聞きます。

私は「ユーティリティー」の方が得意だな。なんか「フェアウェイウッド」は苦手で・・・。

どちらが簡単か・・・結論は「ユーティリティー」なんだよ。
え!?なんで!?
では、人々を悩ませるこの「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」には一体どんな違いかあるのでしょうか?
そしてなぜゴルファーは「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」を比べようとするのでしょうか?
この2つのクラブについて考えてみます。
なぜ「フェアウェイウッド」より「ユーティリティー」の方が簡単?
先にも述べたとおり「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」どちらが簡単かと言われれば大抵の人は「ユーティリティー」と応えます。
なぜ「ユーティリティー」の方が簡単だと思う人が多いの?
いろいろ人によって理由はあると思いますが、理由としては大きく2つに別れます。
それは・・・
- シャフトが短いから。
- ロフトが寝ている(数字が大きい)から
ゴルフショップなどに行って実際に見てもらうとよくわかります。
同じ20度の「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」を比べてみると長さは圧倒的に「フェアウェイウッド」の方が長く作られています。
これによってシャフトの短い「ユーティリティー」の方が簡単と感じる人が多いのです。
しかし2番目のロフトが寝ているからに関しては、基本的に「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」を勘違いしている人が多く見られます。
先にも述べたとおり「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」では「ユーティリティー」の方がシャフトは短のですが、ロフトの立っている「フェアウェイウッド」とロフトの寝ている「ユーティリティー」を比較して「ユーティリティー」の方が簡単と思っている人、結構多いんです。
これは当たり前で「18度のフェアウェイウッド」と「22度のユーティリティー」を打ち比べれば誰でも「22度のユーティリティー」の方が簡単に決まってます。
飛距離が違うのですから。
飛距離が短いほうがもちろん簡単なんです。
例えば5番アイアンより7番アイアンの方が簡単と言っているようなものなのです。
「22度のユーティリティー」が簡単だと思っている人!?
そのままの考えで「18度のフェアウェイウッド」が打てないから「18度のユーティリティー」なら打てるんじゃないかと思っていると大失敗しますよ!
「フェアウェイウッド」の方が簡単だと思う人は?

「フェアウェイウッド」の方が簡単って言う人はあまり聞かないな?
確かに「フェアウェイウッド」の方が簡単だと言う人は少数派かもしれません。
しかし上記にも述べたようにちゃんと同じロフトで打ち比べてみると案外「フェアウェイウッド」の方が打ちやすい、簡単っていう人も増えてくると思います。
特にシニアの人や女性の人は「フェアウェイウッド」の方が簡単だと思う人は多いと思います。
なぜなら「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」では球の高さが違うからです。
上の図のように同じ距離でも球の高さ、ランが異なります。
ドライバーと違いグリーンなどを狙っていくクラブなのである程度飛ぶのはもちろん止まってくれないと使い物になりません。
そしてランばかりで飛距離を稼ぐようではグリーン手前の障害物(ハザードやバンカー)を超えることができません。
このことをよく知っている人はランの多い「ユーティリティー」ではなく高さ(キャリー)の出る「フェアウェイウッド」を好むようになるのです。
余談ですがシニアで上手な方は魔法使いのように何本も「フェアウェイウッド」を使いこなします。 |
なぜ「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」を比較する人が多いの?
これだけの違いがある「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」を比較する人が多いのはなぜなのでしょうか?
「フェアウェイウッド」は難しいから。
「うん、うん」と頷いている人、多いと思います。
「フェアウェイウッド」は難しい。
ではなぜ難しいのでしょうか?
でも案外理由は簡単なんです。
それは、「地べたから打つ1番遠くに飛ばすクラブ」だからなんです。
1番遠くに飛ばすクラブはもちろん「ドライバー」です。
しかし、「ドライバー」はティーアップをします。
それによりいくらか打ちやすくなります。
ゴルフは飛距離を出すクラブほどシャフトが長くなりロフトが立ち、そして曲がり幅が大きくなります。「フェアウェイウッド」はそれを地べたから打ちこなさなければなりません。
だから「フェアウェイウッド」が苦手、打てないという人が多く存在するのです。
そんな人たちが思うこと・・・
この難しい「フェアウェイウッド」の代わりになるクラブは何かないだろうか?代わりになるもの・・・。
そんな時に思いつくのが難しい「フェアウェイウッド」と「アイアン」の中間にあるもの!!
「ユーティリティー」なのです。
「ユーティリティー」ならなんとか打てる!という事は俺は「ユーティリティー派」だから「フェアウェイウッド」の距離を「ユーティリティー」で打つことが出来るんじゃないだろうか!!?
という勘違いにたどり着くのです。
希にそうなる人もいます。しかし稀です。(ブログ主は見たことがありません)
そもそも「ユーティリティー」はロングアイアンの代わり!
「ユーティリティー」はなぜ誕生したか?を考えてみましょう。
よく「フェアウェイウッド」の5番と「ユーティリティー」の5番が同じもの(同じ飛距離)だと勘違いをしている人がいます。
これもゴルフショップやカタログを見てみるとわかるのですが「ロフト角」が違います。
平均的な男性クラブの「フェアウェイウッド」の5番は18度前後。
それに対して「ユーティリティー」の5番のロフトは25度前後。
これだけのロフト角の差があってシャフトも短い「ユーティリティー」で「フェアウェイウッド」の5番の距離を飛ばすことはほぼ不可能です。
という事は「ユーティリティー」は「フェアウェイウッド」の代わりに作られたものではないということがわかります。
そしてもう一つ。
先ほど「ユーティリティー」の5番の平均のロフトを25度と行ったのですが「???」と思った人も結構いると思います。
なぜ「???」と思った人がいかというと、実は「ユーティリティー」のロフトは各メーカー、モデルによって全然ロフトが違うのです。
それは何故か?
それはそのメーカー、モデルの「アイアン」のロフトに関係があるのです。
例を上げると「A」というモデルの「ユーティリティー」の5番は25度でした。その同じモデルのアイアンのロフトは5番「アイアン」が24度、6番「アイアン」が27度でした。この「ユーティリティー」の5番は同モデルの5番「アイアン」の代わりという設定で作られているのがわかります。
そして「B」というモデルの「ユーティリティー」の5番は22度でした。同じく同モデルの「アイアン」を調べてみると5番「アイアン」で21度、6番「アイアン」で24度でした。こちらも同じく5番「アイアン」の代わりという設定で作られているのがわかります。
この2つの例はカタログを見てみるとよくわかります。
これらのことから「ユーティリティー」は「フェアウェイウッド」の代わりではなく「アイアン」の変わりなのです。
結論!
冒頭に「ユーティリティーの方が簡単です」と言いましたが実はこれは半分正解で半分間違っています。
嘘つき!
いや、そう言わずに聞いてください。
冒頭でいった「ユーティリティーの方が簡単」の意味は途中で述べたとおり「フェアウェイウッド」より飛ばさないクラブだからなのです。
通常のクラブセッティングはまず「ドライバー」があり、次に「フェアウェイウッド」そして「ユーティリティー」でその下に「アイアンセット」、「パター」となっていると思います。(飛距離の出る順番で)
これで考えるとティーアップをする「ドライバー」を覗くと難しい順番にもなっていると思います。
(パターが1番難しいていう人はごめんなさい)そんな人の参考記事。

話がそれましたがこのような理由から「フェアウェイウッド」より「ユーティリティー」の方が簡単なんです。
では「フェアウェイウッド」と「ユーティリティー」の境界線は何処にあるのでしょうか?
これは人それぞれなんで「ここ」というのは一概に言えません。
ただブログ主は「ロフト20度」が境界線になると思います。
20度の「ユーティリティー」でグリーンに止めることが出来れば簡単な「ユーティリティー」でオッケーだと思います。
20度の「ユーティリティー」ではランが出てグリーンをこぼれ落ちてしまうようでしたら「フェアウェイウッド」の20度(7番など)をお勧めします。
もちろんシニアの人や女性など「フェアウェイウッド」の9番、11番でないとグリーンに止まらないという人はそれで全然構いません。
一般男性の平均をとると20度のクラブを「フェアウェイウッド」にするのか、「ユーティリティー」にするのか?ここらへんで判断していくと良いと思います。
だからショップに行って「15度のスプーンの代わりのユーティリティーください」なんて言ってはダメですよ?
まず売ってないし仮にあっても購入はしないように!ご注意を。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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