よくゴルフ雑誌やメディアなどを見てると「優しいクラブ」というフレーズをよく見る。
はたしてここでいう「優しいクラブ」とは一体どんなクラブのことを指しているのでしょうか?
優しいクラブと言うんだから誰が打っても簡単に打てるクラブのことなんじゃないんですか?
そもそもゴルファーというのは様々なタイプの人間が存在する。その人たちが皆簡単に真っ直ぐ飛ばせるクラブなんて存在するわけ無いんだ。
ではなぜ雑誌等で「優しいクラブ」なんて言い方をするんですか?
それはゴルファーをザックリ「初級者」と「上級者」に分けた時に「初級者」に適したクラブのことを「優しいクラブ」と表現することが多いんだ。
なるほど、「初級者」に適したクラブを「優しいクラブ」と表現することが多いんですね。
しかしゴルファーのスイングのタイプや悩みは様々です。
これ一概に「優しいクラブ」=「初心者向きのクラブ」というわけでもないのです。
この紛らわしい「優しいクラブ」を一括りに勘違いしてしまうと、とんでもないことになってしまう可能性もあるのです。
よく見かける「優しいクラブ」や「やさしく飛ばせる」というフレーズに紛らわされないように、今回はクラブの優しいについて説明していきましょう。
初心者に多い傾向とは?
ゴルフをはじめたての頃は皆初心者です。
当たり前のこと言うな!
いや・・・まあその通りなんですが・・・。
ゴルフというスポーツは初めが比較的難しいスポーツなので、初心者にありがちなタイプ(ミスのタイプ)があります。
もちろん空振りをしている段階ではなく、クラブにボールが当たる段階の方の話になります。
初心者の代名詞 「スライス」!
初心者の多くはまずこの「スライス」から始まります。
「スライス」というのは右打ちの人が右にまげてしまうミスのことを言います。
実は初心者に限らずゴルファーの半分以上の方がスライサー(右に曲げてミスをしてしまう人)だとも言われています。
原因は様々なのですが、ボールを強く叩こうとしてヘッドが外から入ってフェースがカットに入ってスライスしたり、振り遅れて右に打ち出してスライスしてしまったりします。
逆にゴルフが上達してくるとボールを捕まえすぎて左にフックしてしまう「フッカー」になることがあります。
※ただし、もちろん初心者でも初めからフックでミスしてしまう人もいます。ただこれは特別くらいに思ってください。(実はこれが後で重要になります) |
更に初心者に有り勝ち! トップとダフリ!
ゴルフというスポーツはヘッドに小さなボールを当てるスポーツです。
ゴルフクラブはフェースであれば何処に当ててもいいスポーツではなく、フェースには「スイートスポット」と呼ばれる「真」が存在します。
そこにしっかり当てないと距離が落ちたり曲がったりしてしまいます。
そこで初心者に多いミスにフェースの上部や下部に当ててしまう「トップ」や「ダフリ」があります。
クラブの合う合わないによって起こることもありますが、初心者の方に多いのは、スイング中の上下運動によってこの「トップ」や「ダフリ」のミスが起こることが考えられます。
もちろん上級者やプロでもこのミスは起こります。
しかし上手になればなるほどこのミスの上下の幅は狭くなっていきます。
球が上がらない。
初心者に限らず年配者の方や女性の方にも多いのですが球が上がりにくい、低く出るという傾向があります。
これは初心者のうちはヘッドスピードが遅かったり(年配者や女性も)シャフトを上手く使えなかったりして起こります。
この傾向はスライサーの方にも比較的多い傾向だと言え、更にフェースの下部に球が当たって(トップ)しまうミスでもよくあります。
※こちらも例外はありヘッドスピードの速い初心者の人は、最初から球が高く上がることもあります。 |
では「優しいクラブ」とは?
冒頭にも述べましたとおり「優しいクラブ」=「初心者向きのクラブ」でもあり、必ずしもそうではないとも述べました。
どういうこと?
ゴルファーには様々な人がいます。
ゴルファーの数だけスイングのタイプがあり、悩みがあると言っていいと思います。
しかし「初心者の人のミスに多い傾向」があるという話をしてきました。
という事は「優しいクラブ」というのは先ほど述べた、初心者にありがちのミスをカバーしてくれるクラブだと考えれば良いのです。
「スライス」しにくいクラブ!
ゴルファーには、特に初心者のゴルファーには「スライサー」の方が多いと述べました。
という事は一般的に「スライスがしにくいクラブ」=「優しいクラブ」ということが言えると思います。
試打している人を見ると多くの方がスライスのミスをしています。
その人たちがスライスしなくなったらそのクラブはまさに「優しいクラブ」なのです。
トップ、ダフリに強く球が上がりやすいクラブ!
初心者は「トップ」や「ダフリ」のミスを良くします。
ヘッドスピードもシャフトを上手く使えなかったりしてまだ早くなく、弾道が低い人を多く見かけます。
という事は「打点の上下のミスに強く球が上がりやすいクラブ」=「優しいクラブ」ということにまります。
そんなクラブあるの?
あります。
よく雑誌で見かける「低重心」のクラブがそれに当ると言えるでしょう。
このようなクラブであれば、多少のミスでもクラブがボールを上げてくれるので「優しいクラブ」ということになります。
あくまで優しいは一般論です。ご注意を!
一般的に「優しいクラブ」と言われているクラブの特徴を説明してきました。
少し紛らわしく感じたりした方もいいるかとは思います。
正直筆者も「優しいクラブ」なんて表現は紛らわしいと思っています。
しかしこの「優しい」という表現は雑誌やメディア、メーカーなどがどうしても使いたい表現なんだと思います。
なぜならゴルファーならばこの「優しい」という文字を見るとつい目が行ってしまい勝ちです。
ゴルフというスポーツが難しいスポーツである以上、そして道具に対する依存が多いスポーツである以上、道具を選べるスポーツである以上この魔法の「優しい」という言葉には反応してしまいます。
だから自分の悩みは何なのか?
そこをしっかり見極めてクラブを選ぶことをお勧めします。
そうすれば安易に「優しい」という魔法の言葉に引っかかることもなくなると思います。
上記の※印に記載した人なんかはまさにこの「優しいクラブ」が必ずしも合う人ではないと思います。
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