ゴルフをやっていると、よく「俺ヘッドスピードは○○m/s」なんだ!なんて自慢してくる人がいます。
確かにヘッドスピードが早い人を見ると羨ましいなと思うのは正直なところです。
しかしよく考えてみてください。
プロにヘッドスピードを自慢している人いるでしょうか?
みなさんの周りにゴルフが上手な方でヘッドスピードを自慢する人っているでしょうか?
ではドラコンのプロなら!?
タイガーウッズプロのヘッドスピードは?
渋野日向子プロのヘッドスピードは?
石川遼プロや松山英樹プロのヘッドスピードは?
・・・?
そう、ヘッドスピードを自慢はもとより、自ら公表しているプロはほとんどいません。
ではなぜアマチュアにはヘッドスピードを語る人は多いのにプロには殆どいないのでしょうか?
・・・そう、大切なのはヘッドスピードはより飛距離だからです。

でも飛距離を出すにはヘッドスピードが必要ですよね?

確かに飛距離を出すためにはヘッドスピードは大切な要因ではあるな。

ではなぜもっとヘッドスピードを表に出さないんですか?

それは飛距離は必ずしもヘッドスピードのみで決まるわけではないからなんだよ。他にも大切なことがあるからなんだ。

ヘッドスピードより大切なことって?
ヘッドスピードが上がれば必ず飛距離が上がると考えているアマチュアの人はたくさんいます。
しかし上級者になればなるほどヘッドスピード意外にも飛距離を出す方法を知っています。
その方法を知った上でヘッドスピードを上げる努力をするから更に飛距離が伸びるのです。
では飛距離を伸ばすにはいったいどんなことが必要なのでしょうか?
今回はこの「飛距離」について調べていきましょう。
飛びに必要なのは何? 飛びの3要素とは?
飛距離を出すためには大切な3要素と呼ばれているものがあります。
どうしても飛距離を出すためには、ヘッドスピードを上げてボール初速を上げなければいけないと思いがちですが必ずしもそれだけではないのです。
ではその3要素とは?
初速

そう。そのためにヘッドスピードが必要なんでしょ?

そう、初速を上げるためにはヘッドスピードは大切な要因の1つではあるんだよ。
飛距離を出すために大切なこと「初速」。
確かに初速を上げるためにはヘッドスピードは鍵になります。ただヘッドスピードだけでは初速は上がらないんです。
大切なのは・・・真に当てること!
・・・当たり前じゃ!
なんですけど意外と皆さん大切にしていないことなんです。
ではなぜ真に当たらないのでしょうか?
どうしてもヘッドスピードを上げることに重点を置きすぎて腕に力が入りすぎ無駄な力ばかり入り、ヘッドスピードが上がらず真を外しているアマチュアの人を多く見ます。
案外ヘッドスピードを少し落としても真にさえ当てれば飛距離は伸びるものです。
そしてヘッドスピードを落とそうと腕の力を抜けば返ってヘッドスピードは上がるものなのです。
打ち出し角
ボールがフェースに当たった時に浮上していく角度を「打ち出し角」と言います。
実はこの角度が大切で、ヘッドスピードごとに適性の打ち出し角度があります。
この打ち出し角度で飛んでいかないと理想値より早く落下してしまったり、振け上がってしまって飛距離を落とす原因になってしまうのです。
ではどれくらいの打ち出し角度がりそうなのでしょうか?ざっくりですが・・・
- ~40m/s 15~18度くらい
- ~45m/s 13~16度くらい
- 45m/s~ 10~14度くらい
ただしこれは全てのクラブがこれに適しているわけではありません。なぜなら最近では各メーカーが開発において、適正打ち出し角を変えて開発していることがあるからです。角メーカーが究極の飛距離を研究しているのでこの理想値が大きく変わる日が来ることもあります。
ここで大切になってくるのはヘッドスピードではなくヘッドの「入射角度」になります。
ボールに対してダウンブローでもアッパーブロー過ぎても駄目なのです。
適正な入射角度で適正な打ち出し角度で打ち出さなければならないのです。
スピン量
サイドスピン量は0に近ければ近いほど良いのはもちろんのことです。
ここでいうスピン量とは「バックスピン量」のことを言います。
このバックスピン量もヘッドスピードによって適正値は異なります。これもざっくりですが参考にしてみて下さい。
- ~40m/s 2300~2800回転/分
- ~45m/s 2000~2600回転/分
- 45m/s~ 2000回転/分くらい
この数値もクラブによって変わってきます。なぜならこの数値は打ち出し角度によって変わってくるからです。だからメーカーによってはこの打ち出し角と理想スピン量が異なる場合があります。この数値も各メーカーが究極を開発しているので大きく変わる時が来るかもしれません。
以上のようにヘッドスピードは飛距離を出すための3要素のうちの1つ、「初速」を上げるための1つの手段に過ぎないのです。
それを踏まえてヘッドスピードを上げるためには?
飛距離を出すためには他にも大切な要因があることはわかりました。
でもやっぱりヘッドスピードを上げたいという人はたくさんいます。
ではヘッドスピードはどうやって上げたら良いのでしょうか?
体の捻転(ねじれ)を使う
体の上体と下半身のねじれを上手く使うとヘッドスピードが上がります。
大抵のアマチュアの方はこの体のねじれが上手く使えていません。
テークバックで下半身と上半身が一緒に動き右膝が流れ、そのままスイングをはじめるので下半身と上半身が一緒に動き出します。そのような状態になるとパワーが上手くスイングに伝わらずヘッドスピードも上がりません。
上記の図のようにテークバックでは上半身はねじってテークバックの位置まで持って行き、その時下半身は上体のねじれを支えます。
そしてそのまま下半身→上半身の順番で切り返していきます。その時にねじれによって溜まったパワーが弾け一気にヘッドが加速していくのです。
シャフトを使う
うん・・・知ってる!
皆さんそう思うと思います。
しかし案外皆さんこのシャフトを上手く使えていないのです。
2つのインパクトの瞬間の写真ですが明らかにシャフトがこれから加速していくぞって時にインパクトの瞬間を迎えてしまっています。
これではボールが飛んでいってしまってから最速点を迎えてしまいます。1番ヘッドスピードが速い時にはボールがない状態になってしまいます。
それに比べこちらのインパクトはシャフトがしなり戻った時にインパクトを迎えています。
これは1番ヘッドスピードが速い時にインパクトを迎えているということになります。
この2つのインパクトを見比べたときどちらが飛距離が出そうかは一目瞭然ですよね。
そしてこのシャフトを使って更に飛距離を出すためには・・・「シャフトを柔らかくする」というのも1つの手段になります。
シャフトは硬い方がいい?それとも柔らかい方がいい? メリットデメリットは?
上手くシャフトを使ってみてください。
鍛える
当たり前の話で・・・ごめんなさい。
でもここでいう鍛えるというのはなにも、ウエイトトレーニングをしろってことではないのです。
プロはインストラクターの指導に基づき適切なトレーニングを行い筋肉をつけることができます。
しかしアマチュアの人はなかなかそうは行きませんし、その前にやるべきことがあります。
それは下半身の強化です。
上記にも述べたとおりスイングには上半身と下半身のねじれを使わなくてはなりません。
しかしアマチュアの人はそのねじれに耐える下半身を持っていません。
この下半身を鍛えるだけで確実にヘッドスピードは上がります。かと言ってでは明日から毎日走る!?というのもなかなか出来ることではありません。
ではまずは歩くことから始めてみてください。
日常歩く回数を増やすだけで結構なトレーニングになります。
車通勤を電車通勤に変え、歩くことを増やしただけで飛距離が伸びたという人もよく聞きます。
意識して歩いてみる!ここから初めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
飛距離を出すのにヘッドスピードは確かに大切です。
しかしヘッドスピードは飛距離を出すために必要な要素の何パーセントくらいを占めていたでしょうか?
あなたが飛距離を伸ばすために必要なことは必ずしもヘッドスピードだったでしょうか?
それよりも飛距離を出すためにやるべきことは案外たくさんあるものです。
あなたの今の打ち出し角は?スピン量は?これは専門の機械がないとなかなか知ることができません。
では真で捉えられていますか?
これはショップでインパクトシールさえ購入すればすぐにわかることです。
まずはそこから始めてみてはいかがでしょうか?
そして適正打ち出し角、スピン量を測ってもらい最適なクラブを選んでもらう。
これだけでも飛距離はグーーーンと伸びるはずです。
その全てが揃ってからヘッドスピードの強化を始めても遅くはないと思いますよ。
ヘッドスピード自慢のヘッドスピード馬鹿にはならないように!!!
ヘッドスピードが45m/sや48m/sあってもヘッドスピード40m/sくらいの女子高生に飛距離で負けている人・・・結構いますよ。
ゴルフで大切なのは何ですか?・・・楽しむこと(´・ω・`)確かにそうですが、やはり良いスコアで回ることじゃないでしょうか?
そのためにドライバーの飛距離が大切なのでは?
ヘッドスピードはそのための1つの方法でしかありません。
大切なのは何か?
効率よく飛ばしましょう(*゚▽゚*)
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