2019年8月22日、韓国が日韓GSOMIAを延長せず終了することを発表しました。
これによって2019年11月22日をもってGSOMIAは破棄される形となりました。
そもそもGSOMIAって何ですか?
GSOMIAとは軍事情報包括保護協定のことなんだよ。
何か難しそうな言葉ですね?これを韓国が破棄することによってどんな影響があるんですか?なぜ韓国は破棄したんですか?
GSOMIAの破棄は評論家や各国ので意見は様々なんだ。今回はGSOMIAの内容や影響などを調べてみよう。
韓国はなぜ日本とのGSOMIAの終了を発表したのか、その狙いは何なのか?日本や世界にはどのような影響が出るのか詳しく調べてみましょう。
そもそもGSOMIAとは?
GSOMIAとは?
軍事情報に関する包括的保全協定(ぐんじじょうほうにかんするほうかつてきほぜんきょうてい、英語: General Security of Military Information Agreement, GSOMIA、ジーソミア)とは、同盟など親しい関係にある2国あるいは複数国間で秘密軍事情報を提供し合う際、第三国への漏洩を防ぐために結ぶ協定。2019年8月現在、日本はアメリカ合衆国やNATOなど7カ国と、アメリカ合衆国は60カ国以上と、韓国は21カ国とこの協定を締結している。
Wikipediaより
日韓におけるGSOMIAとは?
日韓におけるGSOMIAとは日本側が偵察衛星などで収集した写真資料などと、韓国側の脱北者などの人間を通じて得た情報をお互いに情報交換し共有しあう目的がある。2016年11月23日に日韓でこのGSOMIAの署名式が韓国国防部で行われました。
日米、米韓が軍事同盟を結ぶ中、お互いが軍事情報を共有し合うことで北からお互いの身を守るために日韓でGSOMIAが結ばれました。
日本におけるGSOMIAの意味合いは?
ご存知のとおり今現在日本は戦争をしていません。ではなぜ軍事協定を結ぶ必要があったのでしょうか?
それは主に「ロシア」「中国」「北朝鮮」から身を守るために軍事協定が必要なのです。これら3カ国はアメリカや日本とあまり友好関係にあるとは言えません。特にアメリカとこの3カ国は対立に近い関係にあります。韓国においては朝鮮戦争時代に北朝鮮を「ロシア」「中国」が後ろ盾し、韓国を「アメリカ」が後ろ盾をしたという歴史があります。今現在朝鮮戦争は休戦状態にありますが、この構図は基本的に変わっていません。よって現在表面的には戦争をしているわけではないのですが、いつ戦争が始まってもいいように臨戦態勢を取っているのです。
では日本の立ち位置はどうでしょうか?
日本はアメリカと日米安全保障条約を結んでいます。これによって日本には多数の米軍基地が存在します。言わば日本はアメリカに守られている状態にあるといってもいいでしょう。しかし基地があるということはいつアメリカの敵対国(特に隣国の北朝鮮、中国、ロシア)に攻め込まれるかもしれません。しかも日本単国としてもロシアの北方領土問題、北朝鮮からの度重なるロケット発射や拉致問題、中国による尖閣諸島衝突問題など数々の問題を抱えています。よって日本もこの軍事協定によって北から身を守る意味合いを持ち合わせていたのです。
そしてなによりアメリカにとって日韓GSOMIAはロシア、中国、北朝鮮にアメリカ軍の情報流出を防ぐために必要な協定だったわけです。
なぜ韓国は日韓GSOMIAを終了したのか?
日米韓にとって大切な日韓GSOMIAを韓国はなぜ終了することにしたのでしょうか?
それは2018年韓国の大法院が新日鉄住金に対して損害賠償を命じた「徴用工問題」から始まったと言われています。
韓国の見解は!
韓国側の言い分は「徴用工問題」に対して日本側は報復処置として韓国を「ホワイト国」から除外したといいます。「ホワイト国」から除外されたことにより、信頼を失った国同士で軍事情報を共有することはできないとして日韓GSOMIAを延長しないことを宣言しました。しかしこれは韓国側の完全なる逆恨みなのです。
そもそも「ホワイト国」から韓国を除外したことと「徴用工問題」には関係がありません。
なぜ韓国をホワイト国から除名した?
ホワイト国とは
日本における安全保障貿易管理の枠組みの中で、大量破壊兵器及び通常兵器の開発等に使われる可能性のある貨物の輸出や技術の提供行為などを行う際、経済産業大臣への届け出およびその許可を受けることを義務付けた制度。
日本国政府が上記の輸出管理制度の中で、優遇措置の対象国を日本では「ホワイト国」(ホワイトこく)と呼んでいた。
Wikipediaより
つまり韓国には日本からの輸出品に関して第3国への密輸の疑がいがありました。日本の技術を北朝鮮の兵器開発に使用するために密輸しているのではないかという疑惑や、大量破壊兵器サリンに繋がるフッ化水素がイランやシリアへ渡っているのではないかという疑惑です。この疑惑に対して韓国側からの明確な返答がありませんでした。当然日本側としては疑惑に対する明確な返答が無い以上優遇処置の対象国(ホワイト国)から韓国を外さざるを得なくなりました。これによって日本から韓国への輸出に規制がかかり韓国経済に影響が出ると言われました。
これを韓国側は「徴用工問題」の報復処置だと言っているわけです。
確かにタイミング的には報復処置にもみえますが冷静に考えてみれば、日本の技術が日本の知らない所で、武器や大量兵器に使われる可能性をやすやす見過ごすわけにはいきません。
韓国側も身の潔白を証明すればホワイト国除名なんてことにはならなかったのです。
これは日本だけではなく、このような疑惑が浮上すればどこの国も輸出に規制をかけるのは当然のことだと思います。
しかし韓国側は韓国経済へのダメージを懸念してGSOMIAの終了をチラつかせてホワイト国除名の撤回を申し出てきました。
GSOMIAか終了することの影響は?
日本に対する影響
様々な意見がありますが正直対して影響はないというのが日本政府の見解でしょう。
多くの評論家もそう論じていますし、多くの国民もそう考えていると思います。
テレビなどではよく北朝鮮がミサイルを打つたびに「韓国軍からの情報提供により」と流れていましたが、実際韓国軍にその情報を送っていたのは「日本の防衛省が管理する偵察衛星」や「アメリカ軍の偵察衛星」なのですから、日本にとっては「アメリカの偵察衛星」の情報はアメリカ軍から入手すればいいだけですし、自国の偵察衛星の情報を韓国に流す手間が省けるだけです。
もし日本国に北朝鮮軍などが攻め入ってきても元々韓国軍は守ってくれませんから、大した影響はないと考えるのが普通でしょう。
韓国に対する影響
多くの人が韓国側は影響が多いのではないかと考えています。
先にも述べたとおり日本側の衛星の情報が入手出来なくなります。それほど影響があるのだろうかと思う方も多いと思いますが、北朝鮮のミサイルは日本の海域に着弾することが多いのです。という事は着弾点の情報をより早く正確に把握できるのは日本なのです。今まではその情報を韓国に情報提供していましたが今後GSOMIAが結ばれていなければ韓国側に情報提供をする必要がありません。着弾点を把握することはミサイルの種類、性能をより早く知るのに必要不可欠なことなのです。
そしてこの日韓GSOMIAの終了はアメリカは良く思っていません。
しかも韓国側はGSOMIAの終了を「アメリカ側の理解も得ている」と嘘をつきました。実はアメリカ側はGSOMIAを終了しないように当初から韓国側に働きかけていたのです。
アメリカはGSOMIAの終了とこの嘘を知ると直ちに強い懸念を表明しました。
アメリカを怒らせてしまうのは今の韓国(文政権)にとっては得策ではありません。
文政権がアメリカと北朝鮮の仲介役をしたという外交の成果を失うだけではなく、最近では北朝鮮からそっぽを向かれてしまい、挙句の果てにはアメリカにも見放されるという最悪の事態になってしまいます。こうなると韓国国内の支持率も失い自分の立場も危うくなってしまいます。
今後・・・
現在韓国政府(文政権)は窮地に立っていると言えるでしょう。
アメリカ、日本から見放されて南北統一(朝鮮統一)を目指した文政権に北朝鮮もそっぽを向いてしまった状況になりました。そして世界各国や世界の投資家による韓国離れも進んでいくと予想がされています。
そうなると韓国経済も窮地に立たされていきます。
過去リーマンショックにより2008年の韓国通貨危機を救ったのはアメリカ、中国、日本です。またこのような経済危機が韓国に起きたときアメリカや日本は手助けをするでしょうか?中国がすべて手助けをしてくれるでしょうか?GSOMIA終了に伴いまたこのような経済危機が韓国に訪れるという評論家もいます。その時韓国はどのような対応をとるのでしょうか?
日本は今回は断固とした姿勢をとっています。救いの手を差し伸べて欲しかったアメリカからもみ離されつつあります。
今まで反日で支持率を上げてきた韓国に対して今回は厳しい姿勢をとるべきだと思います。
でないと本当の意味の協定は結べないと思います。
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