ドライバーって難しいですよね?
「え!?難しくない!?」
いやいや難しいって体で聞いてください。
ドライバーはクラブの中で1番シャフトが長いクラブ。
だから難しくて当然のこと。
体からボールの距離が離れれば離れるほど難しくなるのは当然の話です。
そこで考えがちなのが「ドライバーのシャフトを切っちゃえばいいんじゃない?」という発想。
確かにドライバーのシャフトを短くすれば簡単になるはず!
よーし、切っちゃおう!
ちょっと待った!!!
でもそこには実は落とし穴も存在するのです。

シャフトを短くすればクラブは簡単になるはず。
いったい何がまずいんですか?

シャフトを切ることによって、ゴルフクラブの性能を低下させることもあるんだよ。

性能の低下・・・?
いったいどんな事が起こるんですか?

ゴルフクラブは商品開発の時、そのクラブの機能にあった最適な長さで設計されているんだ。そのシャフトを切るということはその機能を発揮出来ないクラブになる恐れがあるんだ。
ネットなどを調べてみるとシャフトカットのメリットなど多数見かけます。
シャフトカットをお勧めする記事も多く見かけます。
それでも筆者はシャフトカットはお勧めしない立場にあります。
簡単にシャフトを切る→短くなる→簡単になる!というわけにはいかないのが「シャフトカット」
シャフトをカットするメリット、デメリットを調べていきましょう。
シャフトをカットするメリット、デメリット。
上記にも述べたとおりシャフトをカットする事によって、本来持っているそのクラブの機能を低下させる可能性があります。
しかし必ずしもデメリットばかりではありません。
シャフトカットのメリットとは?
シャフトカットをする人は多々います。
という事は切って良かったと思う人も多くいるということです。
- 短くなることでミート率が上がる。
- 左右のばらつき(曲がり)が減る。
- 軽くなる。
などメリットも何点かあります。
どうしても真に当たらない、まっすぐ飛ばないなどの悩みを持っている人にとってはシャフトカットをすることで悩みが多少改善される可能性があります。
シャフトカットのデメリット
シャフトカットにはデメリットが多く存在します。それは・・・
- ヘッドが軽くなる。
- ヘッドスピードが落ちる。
- 手打ちになりやすい(ヘタになりやすい)
など多数デメリットがあります。
シャフトカットをお勧めしない理由!
飛ばなくなる
仮にシャフトを1インチカットするとバランスが6ポイント減ります。
バランスというのは簡単に言うとヘッドの効き具合を数値化したものです。
よくシャフトのシールやカタログに「D0」とか「C8」などという表記があります。
だいたい男性の使用クラブの平均を「D0」とすると約1インチカットすると「C4」まで数値が落ちてしまいます。
ちなみに「C4」というとレディスのクラブと同じくらいになってしまいます。
例えるなら「ヘッドの大きいトンカチ」から「ヘッドの小さなトンカチ」になるくらいインパクトは弱くなります。
飛距離を出すためにはボールに強い衝撃を与えなければなりません。
そのためには「速いスピード」で「重たいもの」をぶつけるのが理想です。
シャフトカットをするとこの両方を失うことになります。
下手になる(上達しない)
よく「飛ばなくてもいいから真っ直ぐ飛ばしたい」とか「飛距離はいいからとにかくフェアウェイにあればいい」なんて聞くことあると思います。
もしこのような考え方になってしまったら要注意です。
なぜならこのような考え方では「ゴルフは上達しない」からです。

飛ばなくてもフェアウェイにあった方がスコアアップになると思うんですけど・・・?
確かにこの考え方も正解です。
でも、考えてみてください。
仮に今のドライバーの飛距離が230ヤードだとしましょう。
シャフトをカットして210ヤードまで距離は落ちましたけど方向は良くなりました。
350ヤードのパー4なら残り140ヤード。特に問題なく感じます。
しかしバックティーから回るとどうでしょう?
380ヤードパー4になるとセカンドが残り170ヤード。まあ、なんとか2オン、もしくは寄せワンでパーは拾えるかなってとこでしょう。
でもバックティーから回ったことがある人なら知っていると思いますが、380ヤードのパー4は短いミドルホール、言い換えればチャンスホールなのです。
バックティーになると400ヤードを超えるミドルなんて当たり前になってきます。
そうなるとドライバーが210ヤードでは、たとえフェアウェイをキープしたとしても話にならなくなってしまうのです。
いやむしろ230ヤードでも足りません。
240、250ヤードと飛距離を伸ばしていかないといけないのです。
飛距離より方向性を重視してしまうということは・・・ということなのです。
シャフトの長さと身長は関係する?
よく「私は背が低いから短いほうが良い」という人がいます。
ゴルフクラブメーカーのフィッティングなどで身長に合わせてシャフトの長さを変えたりもします。
だから背が低い人は短いクラブのほうが良いというのは半分当たりです。
半分というのは「ドライバー意外は」と言っておきます。
地面に接地するクラブ、アイアンなどは身長に合わせて短くしたりするのは正解だと思います。
しかし地面に接地しないドライバーなどは関係ありません。
では短いクラブ、長いクラブの向き不向きはどうやって判断したら良いのでしょうか?
それは「スイングプレーン」に対してトップの位置が高いか低いかで判断するのをお勧めします。
一般的に上の写真の青と赤のラインをクラブが通過していきます。
その時のトップの位置が青のライン上(高い)か赤のライン上(低い)かでシャフトの長さの向き不向きか決まってきます。
左の写真のようにトップの位置が低い人はクラブを横振りの傾向があります。
このようなタイプの人は長いシャフトを上手に使える人が多いです。
逆に右の写真のようにトップの位置が高い人はクラブを縦振りの傾向があります。
このようなタイプの人は長いクラブだとつっかえてしまうので短いクラブが向いています。
実は・・・
身長が低い人のほうが横振りでスイングする人が多い傾向があります。
理由は分からないのですが、よく言われているのは身長が低い人はゴルフを覚えるときに、縦で振ると窮屈だから必然的に横振りになったんではないかと言われています。
だから男子プロゴルファーより女子プロゴルファーの方が長いドライバーを使っている人が多いのかもしれません。

最後に
やはり筆者はインチカットはお勧めしません。
ゴルフの魅力である「飛距離」を放棄してしまうのはやはりもったいない気がします。
それでもどうしても長くて振れないという方は・・・。
- 短く持ってみる。
- ドライバーでなくスプーンで打つ。
- シャフトを重くする。
この3つをお勧めします。
まずは短く持ってみる。
これはシャフトを切るのに感じとしては似ています。
短く持って当たるようになったら徐々に長く持てるようにしていくというのも良いと思います。
スプーンで打つ。
スプーンはその長さで完成されたクラブです。
ティーショットで持つのは恥ずかしいかもしれませんが、案外シャフトカットしたドライバーより飛ぶかもしれません。(おそらく飛びます。)
そしてシャフトを重くする。
シャフトは重くなるとバランスの関係で短くなっていきます。
機会があったら見てみてください。
同じヘッドでもカスタムシャフト(重いシャフト)で組んであるほうがシャフトが短く販売されています。
また同じヘッドのアイアンセットが、カーボンより重たいスチールシャフトの方が短い場合が多いです。
男子プロがシャフトを長くしてなくても飛距離が出せるのは一般市販品よりシャフトが重たいからです。
重たいクラブを早く振れるわけですからインパクトは強くなります。
ただしシャフトが思くなると同時に固くもなりますのでヘッドスピードが落ちることもあります。
ヘッドスピードが落ちてしまうと元も子もないので、ヘッドスピードは落ちない程度で・・・。
ゴルフはスコアで競うスポーツ。
いかに少ない打数で上がるかというスポーツです。
という事は1打目の飛距離はとても大切なアドバンテージです。
飛距離を放棄するのは簡単です。
だから今一度考え直してみてください。
ドライバーは高価な物。飛ばすための物。
シャフトを切る以外選択肢はありませんか?
その切ったシャフトの長さは・・・大切な飛距離かもしれません・・・。
参考にしてみてください。

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